2016.08.13更新

インプラントと入れ歯、どちらにするか悩む方は大変多くいらっしゃいます。

今回は、インプラントと入れ歯の違いをご紹介すると共に、それぞれの注意点も含めまとめてみました。ご検討中の方は、是非参考にして頂ければと思います。

 

あなたは、インプラント派?それとも入れ歯派?

歯科医の説明

 

インプラントと入れ歯、どちらにもメリットとデメリットが存在し、治療法を選択する際には、それらを事前に正しく把握しておく必要があります。

安易な選択は、トラブルや後悔の元となり大変危険です。

自身のお口の中の状況と、ポイントをふまえて適切な処置を行いましょう。

 

インプラントと入れ歯の違いは?知っておきたい15のポイント

インプラントと入れ歯の違い


インプラントと入れ歯では、違う点が多々存在します。

処置方法は勿論の事、処置が可能な状態、処置後のお手入れ方法や起こりえるトラブル、その物自体の寿命等にも違いがあります。知っておくべきポイントを以下にまとめました。

 

1.手術の有無

 

入れ歯を作製するにあたっては、特にお口の中に何か事前の手術や処置をするということはありません。

一方、歯茎の上に被せて使用する入れ歯とは違い、インプラント処置では、顎骨内にインプラント本体を埋め込み、それを軸に被せ物をします。そのためには顎の骨にインプラントの土台を埋入するための外科的手術が必要です。

成功率は、患者の顎骨の状態や、術者である歯科医師の持つ技術力や経験の豊富さによっても変わります。手術の時間は約1~2時間程度です。

 

2.処置を行う前の口腔環境・歯の喪失原因

 

顎骨が丈夫じゃないと安定しないかも

 

インプラント処置を行う上での必須条件は、顎骨の健康です。

インプラント本体がしっかりと埋まる面積がなければ処置は行えません。

その為、重度の歯周病や根尖病変(歯の根っこの先に膿が溜まる病気)で歯を失った方は、顎骨の面積が不足している場合があるため、注意が必要です。

また、入れ歯であっても、顎骨の状態は入れ歯の安定性を左右するので、重要ポイントとなります。

 

3.疾患がある方の治療可否

 

インプラントを埋入するためには外科手術が必要です。そのため、骨粗鬆症をはじめ、循環器疾患、呼吸器系疾患、脳血管障害、代謝・内分泌疾患、肝疾患、腎疾患、神経・筋肉疾患、重度感染症などがある場合、インプラント処置が大変難しくなります。

全身状態の良し悪しによっては、術中・術後の安全性を考えて禁止されることもあります。

一方、入れ歯の場合は、金属性のバネを使用することがあるため、金属アレルギーの確認を行います。

金属アレルギーの方には、金属を使用していない入れ歯の作製も可能です。

 

4.処置が完了するまでに必要な期間

 

インプラント処置の場合、インプラント本体を顎骨に埋め込む手術をした後、インプラント本体と顎骨が正常に接着するまでの待機期間が必要となります。

接着の確認後、歯の代わりとなる被せ物をして完成となり、全体で約3ヶ月~1年かかるといわれています。(処置を行う部位や骨の状態によって違います。)

入れ歯の場合は、部分入れ歯か総入れ歯かによっても変わりますが、型採りを行って装着までに約1ヶ月~2ヶ月かかります。

 

5.処置にかかる費用

 

処置にかかる費用 

 

インプラント処置は、保険適用にならないことから、歯科医院によって費用に差があります。相場は、1歯で約30万円~50万円といわれています。

一方、入れ歯の場合は、保険適用と自費の両方があり、保険適用では1つの装置で約5千円~1万5千円、自費では約15万円~60万円です。入れ歯の種類や大きさによっても違います。

 

6.処置後のお手入れ方法

 

処置後のお手入れ方法 

 

インプラントは、取り外しが不可能な為、他の歯と同じように歯ブラシでのお手入れになります。

入れ歯は、口腔内から取り出した後、専用のブラシで入れ歯本体を磨き、入れ歯洗浄剤に浸します。

当然、自身のお口の中に存在する歯のお手入れも必要ですが、入れ歯が大きければそれだけ、取りはずして汚れを直接見て落とす事が出来ますので、衛生的に良いとされています。

 

7.起こり得るトラブル

 

処置後のトラブルとして、インプラントの場合、骨内の炎症や歯周病、インプラント本体の破折や骨が正常に接着しないなどがあげられます。症状によっては、インプラントを撤去しなければならないケースもあります。

入れ歯の場合は、入れ歯本体の破折や破損、緩みや部分的に圧がかかる事での痛み等があげられ、調節もしくは作り直しが必要となります。

 

8.使用できる期間

 

一般的に、インプラントの寿命は、顎骨の状態やお手入れ方法、メインテナンスによっても差があります。定期的な検診やケアをきちんと行っていれば、永年的に使える場合もあるのです。保証内容も歯科医院によって違いますが、最低10年間の保障がついている医院で行うのがおすすめです。

一方、入れ歯の場合は、調節を繰り返し行っても症状が改善されない状態になると作り直しを行う必要があります。しかし顎骨の状態が大きく変わらない限りは、調整で解決できる事がほとんどです。

 

9.審美性・見た目の良し悪し

 

審美性・見た目の良し悪し

 

インプラントは歯ぐきの中に土台を設置し、その土台の上に人工歯を取り付けるため、見た目上は天然歯と変わらない状態に復元することができます。

入れ歯の場合はどうでしょうか。保険適用の入れ歯であれば使用する材質が決められています。そのため、部分入れ歯であれば隣の歯と固定するためのクラスプという金属のバネが目立ってしまうこともあります。

また総入れ歯の場合でも、素材の強度の問題で薄く作ることが難しいため、歯茎を覆う義歯床が目立ち、入れ歯をしているということが人から見てもわかりやすくなります。

ただ、自費の入れ歯を選択するのであれば、「スマイルデンチャー」といったような薄くて歯茎にフィットする素材の入れ歯もあります。固定するための金属が不要で、透明感もあるので歯茎に違和感なく装着できて、見た目から入れ歯とわからないくらい審美性の高い仕上りが可能になります。

 

10.隣の歯への影響

 

インプラントは土台を顎の骨に直接固定します。ですから1本ずつ単体で存在させることができるため、隣の歯へ負荷をかけることはまずありません。

ただし、万が一インプラントの土台周辺が炎症を起こし、「インプラント周囲炎」になると進行が早く、隣の歯周辺の歯茎にも炎症が波及してしまいがちです。普通の歯肉炎よりも被害が広がりやすいという特徴があります。

 

部分入れ歯の場合には、隣の歯と歯茎との境目あたりにクラスプという金属のバネで固定します。そのためどうしても噛むときに咬合圧がかかりますし、クラスプが掛かった部分の清掃がしにくいために虫歯になりやすいといったようなリスクはあります。

 

しかし、そのような入れ歯ばかりではありません。

自費の入れ歯の中には、磁力によって固定するタイプもあります。歯茎の中に残った歯の根っこや埋め込んだ土台側に金属を埋め込み、入れ歯側に磁石をいれて、磁力で固定します。クラスプを使わなくても固定することができる入れ歯です。

このような自費の入れ歯であれば、隣の歯に負担をかけることはなくなります。

 

11.体調面のリスク

 

病歴によってはインプラントができません

 

インプラントをするためには、歯ぐきに土台を埋めこむ外科手術が必要となります。ですから誰でも受けることができるわけではありません。

手術前にお口の健康状態を整えておくことや、そもそも手術ができるかどうか、病歴などの確認が必要です。また、術後は土台が問題なく定着するかどうか注意して観察する必要もあります。

手術は成功率100%というわけではなく、術後に体調不良を訴える方もまれにいらっしゃいます。

たとえばインプラントの素材が合わず炎症を起こしたり、極めてまれなケースですがインプラント手術の不備が原因で顔に麻痺が残ってしまったりという事例もあるのです。

外科的な手術をおこなうことに不安があるのであれば、入れ歯を使用するという選択をおすすめします。

 

12.10代でも使用可能かどうか

 

10代のうちはインプラントはできない

 

10代はまだまだ顎の成長期です。

インプラントは、土台を顎の骨に埋入する外科手術をおこないますが、今後顎が成長して大きさが変わった場合に、噛み合わせがずれてしまう可能性が高いのです。ですからそのことを考慮し、10代ではまだインプラントができないケースがほとんどです。

 

入れ歯での欠損部修復であれば年齢は問いません。早期に抜けてしまった乳歯の場合でも入れ歯を使うことがあるほどですから、取り扱いも簡単です。

また、顎の成長に伴って合わなくなってしまった場合でも修理したり調整したりすることができますので、同じ装置を長く使用することも可能です。

 

13.どこの歯科医院でも対応可能か

 

入れ歯は長年、欠損した永久歯の一般的な修復方法です。ですからよほど専門的な分野の歯科医院でなくても、一般歯科であれば入れ歯の対応が可能です。たとえばお引越しをした結果、どうしても作製した歯科医院を受診することができなくなったとしても、調整をうけることができます。

ただし、インプラントに関しては、なかなか対応できる歯科医院が多いとは言えません。歯科医院であれば、インプラントを行うために特別な許可・申請などは要らないのですが、かなり精密な技術と最新設備を要するため、すべての歯科医院では行っていないというのが現状です。

また、インプラント本体が埋め込まれている部分のトラブル等に関しては、やはり手術を受けた歯科医院でないとわからないこともあります。

ですから、歯科医院を転院する場合には、インプラント埋入手術からやり直すことになる場合もあります。

 

14.お口の機能回復は十分かどうか

 

薄くて丈夫な金属床総入れ歯

 

インプラントも入れ歯も、入れることによって抜けた部分を補うことはできます。しかし、お口の中に人工的なものが入るわけですから、機能としてはどれくらい以前と変わらずに生活できるのか気になりますね。

インプラントは顎の骨に埋め込む形で固定しますので、天然歯の根っこの役割に近い状態に修復します。その土台に人工歯が付くので、とくにお口の機能を阻害するようなことはありません。

その点、入れ歯は歯ぐきとの接点の「義歯床」という部分で安定させるため、お口の中を大きく覆うことになってしまいます。お口の中はデリケートなため、入れ歯の厚みで少しでもお口の中の大きさが変化するだけでも発音がしにくくなって話しづらさを感じる人も多いようです。

入れ歯を使用しつつお口の状態を快適に保ちたい方は、強度のある素材を使用してもらえば厚みを最小限に抑えられます。その結果、話しにくさを軽減させることが可能です。

 

15.食事は今まで通りにできるか

 

先にご紹介したように、インプラントはお口の機能を妨げることがありませんので、施術前と変わらず食事もおいしく召し上がることができます。

保険の入れ歯はどうしても厚みがあり、お口が義歯床で覆われることで、食べ物の温度の感じ方が変わってしまいます。また、噛む力も歯の根っこがある天然歯と比べると、2分の1から3分の1程度に落ちると言われています。硬い食べ物が食べにくくなるなど、食事の際の不便さを訴える方が多いようです。

しかし、入れ歯にしたからといって、すべてそうなるわけではありません。自費の入れ歯であれば、シリコン素材で違和感の少ない素材や、薄い金属を義歯床に使い、熱伝導を良くしたものなどがあります。これらを使えば、食事の際の違和感を大幅に軽減することができますので、素材を選ぶ際の参考にされてはいかがでしょうか?

 

まとめ

 

インプラントと入ればの違いのまとめ 

 

インプラントは、入れ歯のように必ずしも行える処置とは限らず、何年もつかはお手入れやメインテナンスによるところが大きいです。また、入れ歯も種類や大きさによって違和感の強弱に違いがうまれるものです。

インプラントと入れ歯、それぞれのメリットとデメリットを理解し、後悔のない選択をして頂きたいと思います。

  • ●入れ歯が合わない ●噛めない ●しゃべりづらい ●壊れた そんな入れ歯の様々なお悩みを解決する八王子入れ歯専門外来医療法人社団わたなべ歯科医院 監修 042-662-8639 お気軽にお問合わせください 診療時間 9:00~13:00 15:00~20:00 休診日 日曜・祝日・木曜午後・土曜午後 住所 八王子市めじろ台1-8-25アゴラG-105 メールでのお問い合わせはこちら
  • ●入れ歯が合わない ●噛めない ●しゃべりづらい ●壊れた そんな入れ歯の様々なお悩みを解決する八王子入れ歯専門外来医療法人社団わたなべ歯科医院 監修 診療時間 9:00~13:00 15:00~20:00 日曜・祝日・木曜午後・土曜午後 住所 八王子市めじろ台1-8-25アゴラG-105 入れ歯の無料相談 セカンドオピニオンも承っております
  • sp_inq_tel.png
  • メールでのお問い合わせはこちら
  • わたなべ歯科医院 入れ歯症例集
  • 入れ歯の無料相談 セカンドオピニオンも 承っております お問い合わせはこちら
  • わたなべ歯科医院式入れ歯とは?
  • 保険の入れ歯が壊れた方の 修理を承っております 入れ歯の修理メンテナンス
  • わたなべ歯科医院 オフィシャルサイト
  • 八王子歯周病相談室 わたなべ歯科医院運営
  • わたなべ歯科医院 入れ歯症例集
  • わたなべ歯科医院式入れ歯とは?
  • 保険の入れ歯が壊れた方の 修理を承っております 入れ歯の修理メンテナンス
  • わたなべ歯科医院 オフィシャルサイト