2016.09.02更新

歯が抜けてしまった部分の修復方法には、入れ歯・ブリッジ・インプラントという3パターンがあります。

修復方法を選ぶ際、元のきれいな歯を取り戻したい!とは思っても、一番迷う理由として「費用面」は外せないのでは?

今回、費用面から修復方法を徹底比較し、特徴や費用の相場などをご紹介。是非参考にしてみてください。

 

 

費用面から徹底比較!入れ歯・ブリッジ・インプラント!

気になる費用総まとめ

 

費用は何本の歯を修復するか等によっても変わります。

今回は入れ歯・ブリッジ・インプラントを同条件で比較するため、歯を1本損失した場合の費用と特徴を、保険適応内のものと保険適応外のものに分けてご紹介します。

 

1. 入れ歯1本の費用はどのくらい?

 

入れ歯の費用

 

1-1. 保険の入れ歯の費用相場

 

保険適応の材料で製作する場合、術前に検査や診断料、人工歯の費用、義歯床の材料(レジン床)費などから、総額で8,500~10,000円が相場です。

 

 

1-2. 自費の入れ歯は種類も費用もさまざま! 

 

保険適応外になるのは、見た目や使用感の良い材料を選ぶ場合自己負担となります。

・人工歯に、天然の歯により近い陶歯や硬質レジンなどを選んだ場合

・違和感の少ない金属やシリコンでできた床を選んだ場合。

・歯を固定するためのバネ(クラスプ)を金属では目立つため、ホワイトクラスプやアタッチメント、マグネットなどの目立たないものを選んだ場合。

費用は自由診療のため、歯科医院によって異なりますが、保険適応入れ歯の10~12倍  が相場でしょう。

 

 

2. ブリッジで補うための費用は?

 

ブリッジの費用

 

 

2-1.ブリッジを保険適用で行った場合の費用相場

 

ブリッジを保険で行う場合は、抜けている箇所や、どの歯を支台歯(ブリッジを支えるために削る歯)にしなくてはならないなどの細かい制約があります。

両側の歯が健全で、1本欠損した部分に3本連結のブリッジを全て保険内の材料で作ると仮定すると、ブリッジ製作のための検査料・診断料、仮歯の費用、本体の費用、装着料、補綴物維持管理料(2年間保証)などの総額で20,000円くらいが相場です。

 

2-2. 自費のブリッジの費用と特徴

 

保険適用外の材料でブリッジを装着する場合、約150,000~450,000円が相場です。 人工歯の部分を陶歯、裏側をジルコニアなど、強度の高い素材を使った場合は自費となります。

また、欠損部の本数が多く、保険で決められた制約外のブリッジを作りたい場合、自費で製作して装着するケースもあります。

 

3. インプラント1本の費用はどのくらい?

 

インプラントの費用

 

3-1. インプラントは保険が使えません

 

インプラント治療は完全に保険適用外。自由診療のため、病院によって金額に差があります。また、使用する材料によっても値段が変わります。

 

3-2. 自由診療であるインプラントの相場は?

 

値段の違いはどうして? では、インプラント治療の相場はどれくらいなのでしょうか? 術前診査料・診断料、手術費用、人工歯の費用などの総額で約300,000~400,000円が相場です。

値段の差は、インプラントの材料の値段の違いや、歯科医院の設備の違いなどから生まれます。こうしたコストを抑えて比較的安価で行う歯科医院も存在しているのです。

 

3-3 値段が安価な場合はしっかり見極めて!

 

「ここは値段が安いから」という理由でインプラントを受ける歯科医院を決めてしまうと、設備や材料などを安価に抑えているぶん危険な場合もあります。

術前術後の流れ、歯科医院の設備、使用している材料、装着後の保証、メンテナンスをきちんと定期的に行ってもらえるかなどをきちんと確認して選ぶようにしましょう。

 

ひとつの面だけで決めるのはちょっと待った!

 

ひとつの要素で決めるのはやめましょう

 

今回、歯の抜けた部分の修復方法を、費用面を中心に比較しました。

保険の範囲の入れ歯なら安くて良いとか、しっかり噛めそうだからインプラントが良いなど、ひとつの利点だけを見て決めるのはお勧めできません。

費用も大切ですが、今後自分が生活する上で不具合が無いように、しっかり説明を聞き、納得した上で選択するようにしましょう。

2016.09.01更新

総入れ歯にする際、歯科医院から使用する材料に関しての提案があると思います。これから長く使用していくことを考えると、性能の良さから自費の材料を選択する方もいるでしょう。

自費総入れ歯の中でも人気の高い「金属床」の入れ歯について詳しくご紹介します。選択の際に是非参考にされてみてください。

 

自費総入れ歯の代表格、金属床義歯ってどんなもの?

金属床総入れ歯の魅力意的な特徴とは?

 

1.床部分が金属だから、熱伝導が良く食事が美味しい!

 

味覚は舌で感じるだけではなく、温かいもの・冷たいものをお口全体で感じることも美味しく感じることのひとつです。総入れ歯になると粘膜が装置に広く覆われてしまうのですが、金属床は熱伝導が良いので、食事の温度を自然に感じられます。

 

2.薄く作ることができるから、話しやすくて違和感が少ない!

 

金属床を使用すると、保険内で製作する際の材質よりもお口に接する面を薄く作ることが可能。違和感が少ないので会話もしやすく、ピッタリと合った入れ歯ができることが特徴です。

 

3.丈夫で割れにくい!

 

素材が金属ということから割れにくく、変形もしにくいのが利点です。

 

4.汚れがつきにくくて清潔!

 

保険適用で製作する入れ歯は、「レジン」というプラスチックを用いた材質でできています。この素材は傷がつきやすく、その細かな傷に汚れが入り込みやすいという欠点があります。

また、汚れが長時間付着したままになっていると、天然歯に比べて歯ブラシで磨いても落ちにくくなってしまいます。

その点、金属床の場合は表面が滑らかにできているため、汚れが強固に付着するということもありません。もし付着したとしても磨けば落ちやすいので、比較的清潔に保つことができます。

 

 

金属床総義歯 完成までの流れ

 

金属床総義歯は保険適用のレジン床義歯に比べるとかなり精密に作られるため、完成までの作業工程が細かく分かれています。

どのような工程で製作されているのでしょうか。

 

1. お口の型取りをおこない模型を作製する

 

レジン床入れ歯を作る場合と同じように、まずは上下のお口の型取りをします。

そして型取りした枠に石膏を流し込んで患者の現在のお口の状態を再現した模型を作製します。

 

2. 構造の設計をする

 

歯科医師と歯科技工士とで、模型を参考に基本的な設計図を作ります。

適切な強度で入れ歯が仕上がるよう数値化したりしながら計画を立てていきます。

装着感、舌感、維持力、強度を考え、発音や咀嚼(噛むこと)に悪影響のないように細かく考えられています。

 

3. 副模型を製作する

 

金属床の入れ歯を作る際には、精度を高いものにするために「副模型」を製作しておきます。

 

4. 蝋型模型(ワックスアップ)を製作する

 

事前におこなった構造の設計を基に、蝋(ワックス)を使って、金属部分になる部分の仮の土台を製作します。

蝋は熱で容易に形が変えられるため、この段階で手作業によって細かく模型に合わせながら作製します。

 

5. 埋没・鋳造作業をおこなう

 

蝋で作製した模型に金属の通り道を設けておきます。

そして、その模型を埋没剤で埋没します。この際、不純物や気泡が入らないようにしなければなりません。

埋没剤が固まったら1000℃以上にゆっくり加熱することで、中の蝋部分が溶けて空洞になります。

そこに金属を流し込むことにより、蝋で作製した模型の形に金属が出来上がります。

 

6. 金属の研磨と口腔内試適作業をおこなう

 

鋳型から金属を取り出し、研磨してきれいに磨きます。

その後、この金属に仮の義歯床を取り付けてお口にいったん試適し、金属の適合を確認します。

 

7. 人工歯の配列と重合作業をおこなう

 

金属が適合していたら、次は人工歯を配列します。

このとき、審美的に綺麗であるか、機能的であるかなどを考慮しながら配列し、正式にレジンで金属部分とつなぐ「重合」という作業を施します。

 

8. 入れ歯の調整・研磨作業をおこなう

 

重合が終わったら、再び模型に装着。作製前のお口と違和感の無いように確認しながら噛み合わせを調整し、研磨作業で綺麗に仕上げます。

 

9. 患者の口腔内で試適して仕上げ研磨をおこなう

 

最後に、患者の口腔内に指摘し、噛み合わせを確認しながら高さや噛み具合を調整していきます。

ここで問題なく調整が完了すれば一通り終了となり、あとは定期的な検診となります。

 

 

気になる金属床の入れ歯、費用はどのくらい?

 

金属床の総入れ歯、費用はどのくらい?

 

1.ゴールドプレート

 

ゴールドは精密な加工が行いやすい金属。そのためお口へのフィット感が良い入れ歯に仕上がります。身体にも優しく腐食などもありません。 金額は約50万~70万円が相場です。

 

2.チタンキャストプレート

 

軽い重量のチタン。馴染みが良く違和感が少ないのが利点です。金属アレルギーも起こしにくいです。 金額は約40万~50万円が相場です。

 

3.コバルトクロムプレート

 

保険適応の材料で作成する場合の約1/3の薄さに作成できます。薄くても耐久性は抜群で、熱伝導率も良好。違和感少なく使用できます。 金額は約30万~40万円が相場です。

 

金属床の入れ歯は保険適応外の材料です。通院には歯型を取り、完成したら再度来院し試適・装着。そして1週間後くらいに再度来院してもらい、適合性や違和感がないかなどのチェックと調整を行います。

 

知っておきたい、金属床入れ歯を取り扱うときの注意点は?

 

取り扱い上の注意点

 

1.日常のお手入れをかかさずに!

 

金属床の入れ歯の場合、リベースという床の調整をしたり修理などが難しい入れ歯です。日頃から清掃などのお手入れを十分に行いましょう。

 

2.金属アレルギーのある人は注意

 

金属床の中にはまれに金属アレルギーの人が反応してしまうかもしれないものもあります。種類を選ぶ際には、十分な説明を受けて選びましょう。

 

3.適合具合は自己判断しない

 

不都合が無い場合でも、定期的な歯科検診を受け、入れ歯の適合もチェックしてもらいましょう。

 

4.金属だからといって半永久的な入れ歯ではない

 

金属床の入れ歯は破損や変形は起こりにくい入れ歯です。しかし土台となる歯ぐきや顎の骨が衰えれば、いずれ合わなくなります。あまりにも合わなくなってしまった場合は作り変えるしかなくなることも。丈夫さを過信し過ぎて高価な入れ歯を作り、すぐに作り変えとなる可能性もゼロではないことを理解しておきましょう。

 

5. あとからの修復が難しく、作り替えになることがある

 

金属床は、入れ歯が合わなくなった際の修復の際に、金属部分を追加するということができません。

そこでどうしても、調整には「レジン」を盛り足して適合するように修復することになってしまいます。

レジンの盛り足しを重ねていると修復するたびに入れ歯が分厚くなってしまい、薄くて違和感が少ないという金属床義歯のメリットがなくなってしまいます。

どうしても合わない場合には、作り替えが必要となってしまうこともあるのです。

 

6. 口を開けたとき金属が見えることがある

 

金属床総義歯は、特に上顎の口蓋(こうがい)と呼ばれている部分が全体的に金属でできています。

通常時は目立つことはありませんが、大きくお口を開けて笑ったりするような場合には金属が外から見えてしまう場合もあります。

 

 

快適な総入れ歯なら金属床!

 

4

 

総入れ歯を作るとなると、お口の中の違和感がなるべく少ないものにしたいものですよね。そんな時には金属床入れ歯は最適な材料だといえます。ただし保険適応外の材料で、金属の種類によって金額もさまざま。製作の際には歯科医院の説明を十分に理解し、たとえ金属といえども半永久的ではないということをふまえた上で、選ぶようにしましょう。

2016.09.01更新

ブリッジ部分入れ歯

抜けてしまった歯の修復方法で「ブリッジ」と「入れ歯」を提案され、どちらにしてよいか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

決定するにあたり専門的なことが難しくて解らなかったり、また入れた後になって後悔したりしたくありませんよね。

ブリッジと入れ歯にはそれぞれ費用や治療期間、処置後の操作方法などに違いがあります。

是非ご自身に合った治療法を選択する際の参考にされてみてください。

 

ブリッジと部分入れ歯を徹底比較!あなたに向いているのはどちら?

ブリッジと部分いればの違い

1. 隣の歯を削る必要があるブリッジと、バネで固定する部分入れ歯

 

ブリッジは、固定するために抜けた歯の両側の歯を削る必要があります。

両側の歯が虫歯による修復を行ったことが無いような健康な歯であっても削るため、

大きく負担をかけてしまうことになります。入れ歯の場合は失った部分のみ人工的な修復物で補います。

隣の歯を削ることはありませんが、代わりにバネで固定します。

 

2. 気になる費用面…保険適用はどちらも可能!

 

負担する費用に関しては、どちらも保険適用の修復方法です。

違いがあるとすれば、修復する材料によって保険適応外の材料を選択すれば金額がアップします。

ブリッジは歯冠部分の人工歯を天然の歯に近い素材を選択した場合。

入れ歯は人工歯の部分や歯茎に当たる義歯床という部分の素材や、固定用バネのクラスプというものをさらに良質な材料で選択した場合に保険適応外になります。

 

3. 噛む力はブリッジが勝る

 

噛む力はブリッジが勝る

 

修復後、食事等での噛む力の回復度はどう違うでしょうか。

ブリッジは1本の歯を損失した場合、歯にかかる咬合圧を連結した3本の歯で受けることになります。

入れ歯の場合は損失した部分のみの修復なので1点で受けることになります。

そこで入れ歯の場合、噛む力は健康な時に比べて30~40%くらいになってしまいます。修復後の噛む力でいえばブリッジのほうが高いです。

 

4. 部分入れ歯は取り外して手入れができる!

部分いればは取り外して洗える

 

ブリッジは失った歯の両側の歯質を削り、3本連結した形の修復物を取れないようにセメントで接着します。

そこで修復物と歯茎との隙間に汚れが溜まりやすく、歯ブラシだけではなかなか落としにくいことがあります。

その点、部分入れ歯の場合は取り外しが可能なため、装置は取り外して清掃し、欠損部の両側の歯もお掃除しやすいのが利点です。

 

5. 欠損数が多いとブリッジでは難しい……

 

ブリッジの適応は「少数歯欠損」といって、欠損している歯が多いと適用できません。

力学的に両側の支える歯への負担が大きすぎて無理だと言う判断です。

例えば3本欠損部分であれば、両側の支えを連続2本以上取るなど、健全歯の負担が大きくなります。

また、長期の安定も望めないかもしれません。入れ歯であれば本数に制限なく欠損した部分の修復が可能です。

 

6. 一番奥の歯にはブリッジができない

 

ブリッジの適応には、両側に支えとなる歯があることが原則になります。片方だけの支えでは噛む力に耐えることができないためです。

そこで一番奥の歯が抜けてしまった場合は、支えが片側だけになってしまうためブリッジで修復できません。

入れ歯はひとつ手前の歯にバネをかけての固定なので一番奥の歯であっても適応できます。

 

自分に合った入れ歯を作るために大切なこと

 

入れ歯とブリッジの違いがわかったところで、今度は自分に合った入れ歯を作るために重要なことは何なのか、見ていきましょう。

 

入れ歯専門医に依頼しよう

 

お口の中はとても繊細にできており、若干のズレや違和感でも気になってしまうものです。

特に入れ歯は他の装置に比べて、歯茎と接する部分も多くなるため、お口にピッタリと適合する入れ歯の製作はなかなか難しいのが現状です。

昨今、入れ歯を専門分野として開業する歯科医院もあります。専門医であれば、保険適応の入れ歯以外にも、さまざまな選択肢を提案してくれることでしょう。

 

合わないからといってあきらめず、調整してもらおう

 

どんなにピッタリに仕上げても、入れ歯は取り外しを繰り返すことや、お口の中の変化によってどうしても合わなくなってしまうもの。

そこで「合わないから」とか「付けていると痛いから」といって外したままにしておくと、残された歯に悪影響を及ぼしてしまう可能性も。

歯科医院であきらめずに調整してもらい、お口に合うようにしましょう。

 

自費の素材も視野に入れよう

 

保険適応の入れ歯は、決められた素材のみで製作することが決まっています。

保険適応の素材は厚みのある状態に仕上がってしまうため、どうしても入れ歯が目立ってしまいます。また、素材の耐久性上、あまり薄くできないことから、違和感によってなかなか慣れないという人もいます。

自費診療の入れ歯であれば、たくさんの素材や入れ歯の種類があり、好みの厚みや素材から選ぶことができます。

料金は割高になってしまいますが、自分のお口に合った入れ歯を作ることを一番の条件にされるのであれば、ぜひ検討されることをおすすめします。

 

自分に合ったブリッジにするために大切なこと

 

続いて、ブリッジについても作製の上で大切なことを見ていきましょう。

 

数年に一度、外してメンテナンスが必要です。

 

ブリッジは両側の歯と連結された装置で、歯科用の接着剤でしっかりと合着されているため、入れ歯のように外して清掃することができません。

人工歯の部分と天然歯の隙間に食べかすや汚れが溜まり、気づかないうちに隠れた部分から虫歯になってしまうことがあります。ブリッジの下で気づかないうちに進行し、装置が土台と合わなくなり、ズレたり外れてしまうことも。

ですから、ブリッジは一度いれたらそのままにしておくのではなく、定期検診を受けて数年に一度、外して問題が無いかメンテナンスを受けることをおすすめします。

 

ブリッジの初回メンテナンスは2年以内に

 

保険適応でブリッジを製作した場合、「補綴物維持管理料」が治療費に含まれます。

これには、製作してから2年以内にブリッジが破損した場合や、虫歯の治療が必要になった場合などの不具合を治すため治療費が含まれています。

ブリッジに不具合が起きていないかメンテナンスに行くのであれば2年以内がおすすめです。

ただし、補綴物維持管理料を取っていない場合や保険適応外のブリッジの場合、また年齢が6歳以下の場合や在宅医療の場合など、対象外の場合もあるので注意が必要です。

確認できるのであれば、ブリッジ装着時にかかりつけの歯科医院に確認を取っておくのもよいかもしれませんね。

 

保険適用のルールは難しい!自分の場合どうなのか、しっかり確認しよう

 

歯科の装置や材料などには、保険適応の範囲が決められており、適応の範囲やルールがあります。その範囲外の部分までブリッジにすることや、違う素材でブリッジを製作したい場合には、保険外になる場合もあります。

歯を失った部分の修復をブリッジでおこないたい場合、自分の場合は保険の範囲内で製作できるのかということや、強度などをしっかり歯科医院で相談しておきましょう。

 

隣の歯を削るからには、後悔のない選択をしよう

 

ブリッジは、失った歯の両側の歯と連結した装置になります。ですから、支えとなる両側の歯の歯冠部分を、装置を被せるための土台として削ることになります。

もしも、抜けた歯の両側の歯が、銀歯などの修復もなく天然歯であった場合、健康な歯の質を削ることになってしまうのです。

一度削ってしまうと元には戻すことができませんから、隣の歯を削ることになっても後悔しないよう、よく検討して決めるようにしましょう。

 

できる・できないは人それぞれ!歯科医院に相談しよう!

 

最適な方法は人それぞれ!

 

ブリッジと入れ歯には、それぞれにメリットとデメリットがあります。

また、ブリッジに関しては支える歯の負担を考慮して適応できないケースもあります。

これまで挙げてきた特徴は一般的に言えることです。最適な方法は、個人のお口の状態によって千差万別です。

信頼できるかかりつけの歯医者とよく相談して決定することをおすすめします。

2016.08.31更新

私が入れ歯・・・?

若くして歯を急に失うことになってしまったら……。

「食事はどうしよう」「人前で笑うことができない」などと不安な気持ちでいっぱいですよね。

恥ずかしさや日々の忙しさから、歯が抜けたのに放置してしまったらなおさら危険!体調を崩すきっかけになることもあります。

とはいえ、入れ歯って10代や20代にとってはとっつきにくくて、不安がありますよね。インプラントは高そうだし、ブリッジは歯を削らなきゃいけないし、どうすればいいのか迷ってしまう――

そんな方へ、ぜひ入れ歯を選ぶべきだと言える3つの理由をご紹介し、さらによくある入れ歯への疑問を解決したいと思います。

 

なぜ、10代や20代で歯を失ってしまうのか……

 

まだまだ人生序盤である10代や20代でも、歯を失ってしまうケースは珍しくありません。まずはその理由を数パターン見ていきましょう。

 

神経に到達するほど重症化した虫歯を放置した

 

虫歯が深くなり、歯の神経まで到達するほど深くなった場合、神経が壊死してしまうことがあります。それをさらに放置していると根っこの先に膿が溜まり、徐々に周囲の骨を溶かしてしまいます。

そこで、根っこの治療をしても膿が治らない場合は、骨髄炎などに波及する恐れもあるため抜歯せざるを得ません。

また、歯が根っこだけになるまで放置した場合、虫歯菌が歯茎や歯を支えている骨(歯槽骨)に感染してしまうことがあります。そのようなリスクが出てくるほどに重症化している場合は、抜歯が必要となります。

 

歯磨きの習慣が無く、重度の歯周病になってしまった

 

毎日歯磨きをする習慣が無い人の歯には、「歯垢」(細菌の塊)が蓄積したままの状態が続きます。

歯と歯茎の境目から歯垢による刺激を受け、歯茎が炎症を起こしたものが「歯肉炎」です。歯肉炎は初期症状があまり目立たないため、気づかないうちに進行します。

そして歯周病が重症化すると、歯を支えている骨(歯槽骨)が溶け、歯が揺れ始めます。

放っておくと骨の破壊が広がり、問題ない歯を支える部分まで被害が広がる恐れもあるため抜歯が必要となるのです。

 

歯ぎしりが原因で歯が破損してしまった

 

夜寝ている間や考え事をしている時などに、無意識に歯ぎしりをするクセのある人がいます。

歯ぎしりによって歯には大きな力が加わる為、歯がすり減ってしまったり、時には歯が割れてしまったりすることもあるのです。

刺激によって歯の根っこ部分にまで亀裂が入ったり破折したりしてしまうと、隙間から細菌が侵入してしまうことがあります。

放置していると歯茎が感染症を引き起こし、骨髄炎などの原因となってしまうため、温存することが不可能と判断された場合には抜歯をすることになります。

 

転倒して地面にぶつけてしまった

 

転倒して、前歯を地面にぶつけてしまうというような事故は、年齢が若い人ほどよく起こり得ます。

その際、歯そのものに損傷が無い脱臼や、抜けてしまうなどのアクシデントは、再度歯が生えていた部分に埋入させて固定することで再生する場合もあります。

しかし運悪く歯の根っこまで破損してしまったような場合には温存が難しいと判断され、抜歯となるケースもあります。

 

歯が抜けた箇所をそのままにするのはとっても危険です!

 

「抜けてしまった場所が目立たない場所だから」、「見た目は気にならないから」などと抜けたままにしていると危険です!

さまざまな悪影響が及ぶ可能性があるので、早めに歯科医院の受診が必要です。

 

噛み合わせが悪くなり、全身に悪影響がある

 

歯の無い部分があると、両側の歯は無い方へと倒れるように移動します。そこで歯並び全体が崩れ、噛み合わせのバランスも変化してしまいます。

噛み合わせが悪くなると、肩こりや頭痛などをはじめとするさまざまな全身への悪影響を起こす原因となりかねません。

 

残っている歯の寿命を縮めてしまう

 

歯の抜けた部分があることによって、噛む力(咬合圧)の分散が上手くできずに一部分に偏って力がかかってしまうことがあります。

また、抜けた歯と対合していた歯は、噛みあう歯を失ってしまうことで、だんだん歯茎の外へと伸びてきてしまいます。

このようなことが続くと、残っていた歯に無駄な負荷がかかるためすり減ってしまったり、歯の根っこが吸収されて歯が抜け落ちてしまったりすることがあります。

本来ならば失うことの無かったはずの歯の寿命を縮めてしまうことになりかねないのです。

 

10代・20代が入れ歯を選ぶべき理由はこの3つ!

入れ歯のメリット

 

1. 費用の負担が少ない

 

一部、材料によっては保険適用外もありますが、基本的な入れ歯は保険適用となります。

インプラントに比べて比較的安価ですので、金銭面の負担も軽くて、すぐに失った部分の修復ができます。

入れ歯の材質を選ぶ際には歯科医師より提案がありますので、その時に相談しながら自分に合ったものを見つけましょう。

 

2. 手術が要らないのでリスクが少ない

 

インプラントの場合、お口の中に人工的な歯根を埋め込む「手術」が必ず必要ですし、術後の予後不良から「インプラント周囲炎」などのリスクもあります。

その点、入れ歯はお口の中の手術はありませんし、それに伴うリスクもないので安心です。

 

3. 健康な歯を削る必要が無い

 

インプラント・入れ歯以外の方法のひとつに「ブリッジ」があります。

欠損した歯の両隣の歯と連結して人工歯を作る方法なのですが、この場合両側の歯が健在で、かつその歯を削って連結した装置を付けることになります。

部分入れ歯なら、隣の歯の根元に金具で固定する方法で装着するので、健康な歯質を削る必要はありません。

 

そもそも10代の方はインプラントができません

 

親知らずを除く、最後臼歯である第二大臼歯が生え揃い、歯根が完成するのは16歳前後ですが、顎の骨の成長は20歳くらいまで続くことがあるとされています。

顎の骨の成長がおこなわれている時期にインプラントを埋入してしまうと、顎は大きくなってもインプラントの位置は変わらないため、歯のズレが生じてしまうことになります。

顎の骨の成長完了時期に関しては個人差があるため、歯科医師への相談が必要となりますが、基本的に10代でのインプラント治療は出来ない場合が多いでしょう。

どうしてもインプラントで修復したい場合であっても、施術可能な時期が来るまでは、ブリッジや入れ歯での修復を選択することになります。

 

それでも不安な初めての入れ歯……3つの疑問を解決!

よくある入れ歯の疑問をズバリ解決

 

1. 顔が変わってしまうのでは?

 

「入れ歯にすると顔が変わる」という話を耳にしますが本当でしょうか?

入れ歯の大きさや形が自分の歯と比べて微妙に異なると、外から見た時に印象が違って見えることがあります。

また、入れ歯にした部分の筋肉が衰えてしまい、顔の左右バランスが変わってしまうことで、そう感じるのかも知れません。

しかし最近では技術の進歩でさまざまな入れ歯が開発されています。保険適用の入れ歯はどうしても厚みがあり、歯の材質も豊富ではありません。

顔が変わって見えるのではと不安な方は、製作段階での形や材質などの説明をしっかり理解し、自費の入れ歯も視野に入れて選択するようにしましょう。

 

2. 取り外しが面倒なのでは?

 

入れ歯は取り外しが面倒なイメージがあると思います。

しかし、簡単に取れやすい入れ歯だと食事や会話中に外れてしまうこともあるかもしれません。

外れにくいということはそれだけしっかり密着してお口に合っているともいえますね。

装着してすぐは違和感があるとおもいますがすぐに慣れます。また、着脱法もコツがあり、ポイントを抑えれば外すのはそこまで困難ではありません。

 

3. 金具が外から見えてしまうのでは?

 

入れ歯は金具等が目立つイメージですが、最近は入れ歯製作の技術も進化し、さまざまなタイプが登場しています。

なかでも注目の入れ歯は「スマイルデンチャー」。今まで部分入れ歯で目立つとされていた金属のクラスプ部分を、歯ぐきの部分と同じ色や材質で作成。

これで「笑った時にお口からキラリ!」のような悩みから解消されます。

 

初めての入れ歯作りは症例豊富な専門医へ!

ご相談ください

 

失った歯の部分を再生するために、今あるお口の中をそのままに保ちながら修復できるのが「入れ歯」です。

「入れ歯=老人」のイメージがあるかもしれませんが、最近では技術の進歩に伴い、目立たず装着も簡単で、密着性に富んだ入れ歯が開発されています。

とはいえ、最新技術はやはり専門医でなければ取り入れていない場合も。初めて入れ歯を作ることになりそうな場合は、症例経験豊富な入れ歯専門医へ相談しましょう!

2016.08.13更新

インプラントと入れ歯、どちらにするか悩む方は大変多くいらっしゃいます。

今回は、インプラントと入れ歯の違いをご紹介すると共に、それぞれの注意点も含めまとめてみました。ご検討中の方は、是非参考にして頂ければと思います。

 

あなたは、インプラント派?それとも入れ歯派?

歯科医の説明

 

インプラントと入れ歯、どちらにもメリットとデメリットが存在し、治療法を選択する際には、それらを事前に正しく把握しておく必要があります。

安易な選択は、トラブルや後悔の元となり大変危険です。

自身のお口の中の状況と、ポイントをふまえて適切な処置を行いましょう。

 

インプラントと入れ歯の違いは?知っておきたい15のポイント

インプラントと入れ歯の違い


インプラントと入れ歯では、違う点が多々存在します。

処置方法は勿論の事、処置が可能な状態、処置後のお手入れ方法や起こりえるトラブル、その物自体の寿命等にも違いがあります。知っておくべきポイントを以下にまとめました。

 

1.手術の有無

 

入れ歯を作製するにあたっては、特にお口の中に何か事前の手術や処置をするということはありません。

一方、歯茎の上に被せて使用する入れ歯とは違い、インプラント処置では、顎骨内にインプラント本体を埋め込み、それを軸に被せ物をします。そのためには顎の骨にインプラントの土台を埋入するための外科的手術が必要です。

成功率は、患者の顎骨の状態や、術者である歯科医師の持つ技術力や経験の豊富さによっても変わります。手術の時間は約1~2時間程度です。

 

2.処置を行う前の口腔環境・歯の喪失原因

 

顎骨が丈夫じゃないと安定しないかも

 

インプラント処置を行う上での必須条件は、顎骨の健康です。

インプラント本体がしっかりと埋まる面積がなければ処置は行えません。

その為、重度の歯周病や根尖病変(歯の根っこの先に膿が溜まる病気)で歯を失った方は、顎骨の面積が不足している場合があるため、注意が必要です。

また、入れ歯であっても、顎骨の状態は入れ歯の安定性を左右するので、重要ポイントとなります。

 

3.疾患がある方の治療可否

 

インプラントを埋入するためには外科手術が必要です。そのため、骨粗鬆症をはじめ、循環器疾患、呼吸器系疾患、脳血管障害、代謝・内分泌疾患、肝疾患、腎疾患、神経・筋肉疾患、重度感染症などがある場合、インプラント処置が大変難しくなります。

全身状態の良し悪しによっては、術中・術後の安全性を考えて禁止されることもあります。

一方、入れ歯の場合は、金属性のバネを使用することがあるため、金属アレルギーの確認を行います。

金属アレルギーの方には、金属を使用していない入れ歯の作製も可能です。

 

4.処置が完了するまでに必要な期間

 

インプラント処置の場合、インプラント本体を顎骨に埋め込む手術をした後、インプラント本体と顎骨が正常に接着するまでの待機期間が必要となります。

接着の確認後、歯の代わりとなる被せ物をして完成となり、全体で約3ヶ月~1年かかるといわれています。(処置を行う部位や骨の状態によって違います。)

入れ歯の場合は、部分入れ歯か総入れ歯かによっても変わりますが、型採りを行って装着までに約1ヶ月~2ヶ月かかります。

 

5.処置にかかる費用

 

処置にかかる費用 

 

インプラント処置は、保険適用にならないことから、歯科医院によって費用に差があります。相場は、1歯で約30万円~50万円といわれています。

一方、入れ歯の場合は、保険適用と自費の両方があり、保険適用では1つの装置で約5千円~1万5千円、自費では約15万円~60万円です。入れ歯の種類や大きさによっても違います。

 

6.処置後のお手入れ方法

 

処置後のお手入れ方法 

 

インプラントは、取り外しが不可能な為、他の歯と同じように歯ブラシでのお手入れになります。

入れ歯は、口腔内から取り出した後、専用のブラシで入れ歯本体を磨き、入れ歯洗浄剤に浸します。

当然、自身のお口の中に存在する歯のお手入れも必要ですが、入れ歯が大きければそれだけ、取りはずして汚れを直接見て落とす事が出来ますので、衛生的に良いとされています。

 

7.起こり得るトラブル

 

処置後のトラブルとして、インプラントの場合、骨内の炎症や歯周病、インプラント本体の破折や骨が正常に接着しないなどがあげられます。症状によっては、インプラントを撤去しなければならないケースもあります。

入れ歯の場合は、入れ歯本体の破折や破損、緩みや部分的に圧がかかる事での痛み等があげられ、調節もしくは作り直しが必要となります。

 

8.使用できる期間

 

一般的に、インプラントの寿命は、顎骨の状態やお手入れ方法、メインテナンスによっても差があります。定期的な検診やケアをきちんと行っていれば、永年的に使える場合もあるのです。保証内容も歯科医院によって違いますが、最低10年間の保障がついている医院で行うのがおすすめです。

一方、入れ歯の場合は、調節を繰り返し行っても症状が改善されない状態になると作り直しを行う必要があります。しかし顎骨の状態が大きく変わらない限りは、調整で解決できる事がほとんどです。

 

9.審美性・見た目の良し悪し

 

審美性・見た目の良し悪し

 

インプラントは歯ぐきの中に土台を設置し、その土台の上に人工歯を取り付けるため、見た目上は天然歯と変わらない状態に復元することができます。

入れ歯の場合はどうでしょうか。保険適用の入れ歯であれば使用する材質が決められています。そのため、部分入れ歯であれば隣の歯と固定するためのクラスプという金属のバネが目立ってしまうこともあります。

また総入れ歯の場合でも、素材の強度の問題で薄く作ることが難しいため、歯茎を覆う義歯床が目立ち、入れ歯をしているということが人から見てもわかりやすくなります。

ただ、自費の入れ歯を選択するのであれば、「スマイルデンチャー」といったような薄くて歯茎にフィットする素材の入れ歯もあります。固定するための金属が不要で、透明感もあるので歯茎に違和感なく装着できて、見た目から入れ歯とわからないくらい審美性の高い仕上りが可能になります。

 

10.隣の歯への影響

 

インプラントは土台を顎の骨に直接固定します。ですから1本ずつ単体で存在させることができるため、隣の歯へ負荷をかけることはまずありません。

ただし、万が一インプラントの土台周辺が炎症を起こし、「インプラント周囲炎」になると進行が早く、隣の歯周辺の歯茎にも炎症が波及してしまいがちです。普通の歯肉炎よりも被害が広がりやすいという特徴があります。

 

部分入れ歯の場合には、隣の歯と歯茎との境目あたりにクラスプという金属のバネで固定します。そのためどうしても噛むときに咬合圧がかかりますし、クラスプが掛かった部分の清掃がしにくいために虫歯になりやすいといったようなリスクはあります。

 

しかし、そのような入れ歯ばかりではありません。

自費の入れ歯の中には、磁力によって固定するタイプもあります。歯茎の中に残った歯の根っこや埋め込んだ土台側に金属を埋め込み、入れ歯側に磁石をいれて、磁力で固定します。クラスプを使わなくても固定することができる入れ歯です。

このような自費の入れ歯であれば、隣の歯に負担をかけることはなくなります。

 

11.体調面のリスク

 

病歴によってはインプラントができません

 

インプラントをするためには、歯ぐきに土台を埋めこむ外科手術が必要となります。ですから誰でも受けることができるわけではありません。

手術前にお口の健康状態を整えておくことや、そもそも手術ができるかどうか、病歴などの確認が必要です。また、術後は土台が問題なく定着するかどうか注意して観察する必要もあります。

手術は成功率100%というわけではなく、術後に体調不良を訴える方もまれにいらっしゃいます。

たとえばインプラントの素材が合わず炎症を起こしたり、極めてまれなケースですがインプラント手術の不備が原因で顔に麻痺が残ってしまったりという事例もあるのです。

外科的な手術をおこなうことに不安があるのであれば、入れ歯を使用するという選択をおすすめします。

 

12.10代でも使用可能かどうか

 

10代のうちはインプラントはできない

 

10代はまだまだ顎の成長期です。

インプラントは、土台を顎の骨に埋入する外科手術をおこないますが、今後顎が成長して大きさが変わった場合に、噛み合わせがずれてしまう可能性が高いのです。ですからそのことを考慮し、10代ではまだインプラントができないケースがほとんどです。

 

入れ歯での欠損部修復であれば年齢は問いません。早期に抜けてしまった乳歯の場合でも入れ歯を使うことがあるほどですから、取り扱いも簡単です。

また、顎の成長に伴って合わなくなってしまった場合でも修理したり調整したりすることができますので、同じ装置を長く使用することも可能です。

 

13.どこの歯科医院でも対応可能か

 

入れ歯は長年、欠損した永久歯の一般的な修復方法です。ですからよほど専門的な分野の歯科医院でなくても、一般歯科であれば入れ歯の対応が可能です。たとえばお引越しをした結果、どうしても作製した歯科医院を受診することができなくなったとしても、調整をうけることができます。

ただし、インプラントに関しては、なかなか対応できる歯科医院が多いとは言えません。歯科医院であれば、インプラントを行うために特別な許可・申請などは要らないのですが、かなり精密な技術と最新設備を要するため、すべての歯科医院では行っていないというのが現状です。

また、インプラント本体が埋め込まれている部分のトラブル等に関しては、やはり手術を受けた歯科医院でないとわからないこともあります。

ですから、歯科医院を転院する場合には、インプラント埋入手術からやり直すことになる場合もあります。

 

14.お口の機能回復は十分かどうか

 

薄くて丈夫な金属床総入れ歯

 

インプラントも入れ歯も、入れることによって抜けた部分を補うことはできます。しかし、お口の中に人工的なものが入るわけですから、機能としてはどれくらい以前と変わらずに生活できるのか気になりますね。

インプラントは顎の骨に埋め込む形で固定しますので、天然歯の根っこの役割に近い状態に修復します。その土台に人工歯が付くので、とくにお口の機能を阻害するようなことはありません。

その点、入れ歯は歯ぐきとの接点の「義歯床」という部分で安定させるため、お口の中を大きく覆うことになってしまいます。お口の中はデリケートなため、入れ歯の厚みで少しでもお口の中の大きさが変化するだけでも発音がしにくくなって話しづらさを感じる人も多いようです。

入れ歯を使用しつつお口の状態を快適に保ちたい方は、強度のある素材を使用してもらえば厚みを最小限に抑えられます。その結果、話しにくさを軽減させることが可能です。

 

15.食事は今まで通りにできるか

 

先にご紹介したように、インプラントはお口の機能を妨げることがありませんので、施術前と変わらず食事もおいしく召し上がることができます。

保険の入れ歯はどうしても厚みがあり、お口が義歯床で覆われることで、食べ物の温度の感じ方が変わってしまいます。また、噛む力も歯の根っこがある天然歯と比べると、2分の1から3分の1程度に落ちると言われています。硬い食べ物が食べにくくなるなど、食事の際の不便さを訴える方が多いようです。

しかし、入れ歯にしたからといって、すべてそうなるわけではありません。自費の入れ歯であれば、シリコン素材で違和感の少ない素材や、薄い金属を義歯床に使い、熱伝導を良くしたものなどがあります。これらを使えば、食事の際の違和感を大幅に軽減することができますので、素材を選ぶ際の参考にされてはいかがでしょうか?

 

まとめ

 

インプラントと入ればの違いのまとめ 

 

インプラントは、入れ歯のように必ずしも行える処置とは限らず、何年もつかはお手入れやメインテナンスによるところが大きいです。また、入れ歯も種類や大きさによって違和感の強弱に違いがうまれるものです。

インプラントと入れ歯、それぞれのメリットとデメリットを理解し、後悔のない選択をして頂きたいと思います。

2016.08.12更新

歯科治療で最も大切といわれる“噛み合せ”。それは、入れ歯であっても同じです。

痛みや違和感、不具合無く、食べ物をしっかり噛める入れ歯でなければ、お口の中はもちろんのこと、身体に悪影響を及ぼします。

今回は、入れ歯づくりで失敗しないためのポイントをご紹介すると共に、その理由と良い歯医者選びのコツも詳しくまとめました。是非参考にして頂ければと思います。

 

合わない入れ歯を使い続ける危険性とは?

正しい入れ歯を使おう

合わない入れ歯や、機能を上手く果たせない入れ歯を使用することは、お口の中だけでなく身体にも良くないとされています。

考えられるトラブルを以下にまとめました。痛みや違和感などを覚えたら、早めに歯科医院で調節を行うようにしましょう。

 

1.1 食事や発音に不具合がうまれる

 

緩みやキツさのある入れ歯は、全体に均等な圧がかからないため、痛みが生じやすくなり、噛むことが難しくなります。また、緩い入れ歯だと、入れ歯と歯茎の間に空気が入り込むので、発音に支障をきたします。

 

1.2 歯茎や顎骨へのダメージが大きい

 

全体に均等な圧がかからない状態は、圧が強くかかる部分の歯茎を傷つけるだけでなく、その下に存在する顎骨が吸収され、骨の面積が減る原因にもなります。骨の面積や形は、入れ歯の安定感に大きく関係しており、入れ歯以外のインプラント処置でも大変重要なものとなります。

 

1.3 筋肉や他の骨に必要以上の負担がかかる

 

合わない入れ歯を無理に使用すると、口周りの筋肉や骨に必要以上の負担がかかります。特に下顎は、首や背中、腰などの、他の骨との関係性も深く、噛み合せが良くない状態が続くことで、肩こりや腰痛が起こりやすくなります。

 

入れ歯づくりで失敗しないための4つのポイント

入れ歯づくり


入れ歯が合わない事で引き起こされる数々のトラブル。それを防ぐためには、入れ歯を作る前に、大切なポイントを把握しておかなくてはなりません。失敗しないために気をつけるべきこととは一体何なのでしょうか?

 

2.1 保険適用と自費の違いを知る

 

入れ歯を使用する上で最も多い悩みとして、入れた直後に感じる“違和感”があります。

金属が使用可能な自費の入れ歯よりも、金属が使えない保険適用の入れ歯のほうが厚みがあるので、口腔内の違和感が強く出る傾向があるといわれています。

また、割れやすいという点も保険適用の入れ歯の特徴です。

 

2.2 入れ歯を作製する前に、口腔環境を良くしておく

 

入れ歯を作製する前の型採り時に歯茎の腫れや出血があると、質の良い入れ歯は作られません。理由は、型採りから完成して装着までの間に、口腔内の変化が起こるとその分ズレが生じるからです。

入れ歯を作るときは、ブラッシング指導やクリーニング等を受けて、事前に口腔内の環境を良くしておくことをオススメします。

 

2.3 自分の癖を知り、必要であれば改善する

 

「左右どちらかでしか噛まない」などの咀嚼に関する癖は、入れ歯の安定感に大きく関係してくるため、前もって伝えておくと良いでしょう。意識しての食事や、トレーニングが必要になる場合もあります。

 

2.4 入れ歯の調節は、満足感を基準に行う

 

噛み合せやフィット感など、入れ歯の調節には必ず時間がかかります。

理由は、1mm以下の幅を削って、確認をする、それの繰り返しだからです。しかし、だからといって妥協をしては絶対にいけません。

これは、調節する術者(歯科医師)は勿論のこと、患者に対しても言えることです。調節時に満足感を感じなければ、必ず早い段階で何らかのトラブルとなって表れます。

“なんとなく”ではなく、“確実に”良い状態を目指しましょう。

 

入れ歯のトラブルは、後々必ず起こるものであると理解する

トラブルの早期発見が大切です

入れ歯というものは、歯茎や骨で支えられて機能を発揮します。歯周病や年齢による歯茎や骨の変化が起これば、必ず緩みを感じたり、痛みがでたりなど入れ歯によるトラブルが起こります。

毎日快適に過ごすには、トラブルの早期発見や対策が必要不可欠です。歯科医院での定期的なチェックを受けるようにしましょう。

 

まとめ

ぴったりな入れ歯でいつまでも健康で快適な暮らしを

いかがでしょうか?合わない入れ歯では、食事を楽しめないのは勿論のこと、体の痛みやコミュニケーション能力の低下も考えられます。

今回ご紹介した4つのポイントを参考に、是非ご自身に合った入れ歯を手に入れてください。きっとアナタにとって無くてはならない大切な物になるはずです。

2016.08.11更新

<2017.2.9更新>

部分入れ歯と差し歯の違いを知っていますか?仕組みや費用だけでなく、メリットやデメリットにも大きな違いがあります。

今回は、部分入れ歯と差し歯の違いについて詳しくまとめてみました。是非参考にして頂ければと思います。

 

部分入れ歯と差し歯の違いとは?

部分いればと差し歯の違い

 

部分入れ歯とは、虫歯や歯周病、突然の事故など、何らかの原因によって歯を失った部分に使用する、取り外しができる部分的な入れ歯のことを指します。

一方、差し歯は、残っている歯の根っこの中に土台を立て、上から歯の頭の代わりとなる被せ物を行う処置であり、土台と被せ物は、専用の接着剤で合着するため、取り外しができません。

 

1.1 固定する仕組みが全く違う

 

部分入れ歯の場合、入れ歯を固定するには、存在する歯にバネをかける必要があります。しかし、差し歯の場合は、残った根っこのみを使用するため、他の歯を利用して固定を行うことはありません。

 

1.2 差し歯には、できる場合とできない場合がある

 

根っこが残っていないと差し歯は使えません

 

 

部分入れ歯と違い、差し歯の場合、根っこの状態によっては処置が行えないケースも存在します。例えば、根っこにヒビが入っているときです。

そうでなくても虫歯の進行が酷い場合には、その分大きく削らなくてはならないため、根が割れる可能性が高くなります。ヒビが入ったり、割れてしまったときは、土台を立てずに、根っこを抜く場合がほとんどです。

 

1.3 費用の違い

 

部分入れ歯の場合、保険適用であれば約5千円~1万3千円ぐらいで作成する事が可能です。自費では10万円~50万円の物まであり、入れ歯の種類や歯の本数、歯科医院によっても違いがうまれます。

一方、差し歯の場合は、保険適用であれば1本あたり3千円~1万円、自費は1本あたり約4万円~20万円です。こちらも種類や歯科医院によって差があります。

 

1.4 作製にかかる期間の違い

 

部分入れ歯は、型採りをした後、噛み合せを決定し、完成となります。作製から完成までに必要な期間は約2週間~5週間で、使用していく上で不具合があれば、その都度調節が必要となります。

差し歯の場合は、型採りをした後、土台を合着します。土台の形成後に再び型採りをし、作製された被せ物を合着して完成となります。かかる期間は約2~4週間程度といわれております。

 

部分入れ歯と差し歯 完成後の違い

 

完成後の違い

 

仕組みや費用など、完成にいたるまでの違いについてお伝えしましたが、部分入れ歯と差し歯では、完成後に使っていく上での違いも多々存在します。それぞれの特徴ともいえる違いをみてみましょう。

 

2.1 違和感の違い

 

部分入れ歯と差し歯では、使用中の違和感は大きく異なります。面積が大きく、直接歯茎にふれる部分入れ歯(特に保険適用のもの)の方が違和感を強く感じやすい傾向にあり、慣れるまでに時間が必要です。

一方、差し歯の場合では、元々存在した歯の根っこ部分に処置を行う形となる為、口腔内の違和感はほとんどありません。

 

2.2 トラブルへの対処のしやすさ

 

部分入れ歯のトラブルの多くは、緩みやキツさによる痛みです。どちらも歯科医院で入れ歯を調節する事で解決でき、あまり時間もかかりません。

一方、差し歯でのトラブルは、被せ物がかけたり、被せ物が取れる、また根っこが割れたりなど様々です。

場合によっては、合着した被せ物を機械で壊して、中を確認する必要があり、抜歯や再度被せ物を作りなおすなどその後の処置方法も変わってきます。

 

2.3 衛生面での違い

 

入れ歯は取り外して洗えます

 

取り外しが可能な部分入れ歯は、付着した汚れを目で確認し、専用のブラシを使って丁寧に落とす事ができます。

また、入れ歯洗浄剤には殺菌効果がある為、お手入れを怠らなければ、毎回綺麗な状態で使用できます。差し歯の場合、他の歯と同じように磨くだけでは足りず、残っている根っこを使用している事から歯と歯茎の境目を注意して磨かなくてはなりません。

差し歯で起こる虫歯は、被せ物の上からではなく、境目から発生します。

 

2.4 見た目の違い

 

部分入れ歯には「クラスプ」という金属の固定するバネが付属しています。隣り合った歯のくびれ部分に引っ掛けて固定するため、歯の表面に銀色のバネが目立ってしまうことがあります。

それに比べると差し歯は、歯の頭全体からくびれまでの部分を歯科材料で人工的に製作し、歯の根っこにある土台に被せるため、見た目で人工歯だと目立つようなことはありません。

 

2.5 メンテナンス頻度の違い

 

部分入れ歯を使用するなら、定期的なメンテナンスのための来院が欠かせません。

着脱を繰り返すうちに、どうしてもバネの緩みが生じますし、歯茎が痩せると、義歯床と密着せずズレが生じる場合もあります。個人差がありますが、なかなか入れ歯が合わずに何度も調整しなければならないこともあります。

差し歯の場合には、接着材で合着しているため、よほどのことが無い限り調整が必要になるようなことはありません。ただし、外れてしまうと自分で取り付けることができませんので、いずれにせよメンテナンスのための通院は必須です。

 

2.6 寿命の違い

 

部分入れ歯は、メンテナンスを上手に行っていれば、隣接する歯を喪失したりしない限りは使い続けることができます。

ただし、人の歯茎の厚みは年々変化するものです。そうなったとき、何度もメンテナンスを繰り返し、バネの調整や義歯床を盛り足す作業をおこなっても入れ歯が合わない場合は作り変えが必要となります。

差し歯の寿命も、メンテナンスをしっかり行えば、半永久的に使用する事ができます。ただし人工歯とはいえ、被せている差し歯の中には天然の歯がありますから、境目から虫歯になる可能性はあります。

人工歯の下で虫歯が進行し、歯冠の部分が外れてしまったり、神経の処置が必要になったりすることも。その際には歯科医院にて治療や人工歯のやりかえが必要になる場合もあります。

 

隣の歯に負担をかけないマグネットデンチャーの魅力

ここまで、差し歯は歯の根っこが残っていないとできないことや、差し歯なら部分入れ歯と違って隣の歯に負荷をかけないことを説明してきました。

しかし入れ歯の中でもマグネットデンチャー(磁石式入れ歯)なら、他の部分入れ歯と違ってクラスプが要らないので、取り外して洗えてかつ隣の歯への負担がかからない、差し歯と入れ歯の良いとこ取りができる入れ歯だといえます。

そんなマグネットデンチャーについてお伝えいたします。

 

3.1 磁石で固定する、クラスプのない部分入れ歯です。

 

通常の部分入れ歯であれば、両側に残っている歯にバネをかけて固定します。バネをかける歯に負担がかかりますし、着脱を繰り返すうちに入れ歯が合わなくなってしまうなどの不具合が生じやすくなります。

部分入れ歯を磁石で固定する「マグネットデンチャー」は、クラスプがありません。入れ歯と歯茎を磁力でピッタリと安定させ、隣の歯に負担をかけるリスクも無くなります。

 

3.2 歯の根が残っている必要があります。

 

ただしこの方法は、失った部分の歯茎に歯の根っこが残っていることが条件です。ですから、抜け落ちてしまった部分の入れ歯ではなく、歯冠部分は大きく失っていたがかろうじて歯の根っこだけは残っていたというような症例の場合に施術可能です。

また、根っこが無い場合はインプラントを併用することで使用可能になります。

処置としては、残った歯の根っこの上にふたをするように「磁性金属」(磁石にくっつく金属)をくっつけます。

そして入れ歯の床が歯茎と接する面には、小型の磁石を埋め込みます。

 

3.3 しっかり固定できて、取り外しも簡単です。

 

歯茎の中に埋め込まれた金属と、入れ歯に埋め込まれた磁石が反応し、バネの支えが無くてもしっかりと固定することができます。

そして取り外すことも出来るので、従来の部分入れ歯と同様、歯磨きの際には外して清掃することもでき、バネに汚れが溜まることも無くなるので、お口の中を清潔に保つことができます。

隣の歯へかけていた負担もなくなるのですから、良いとこ取りができる入れ歯だといえます。

 

3.4 金額的な負担は?

 

現状ではマグネットデンチャーは保険外診療となっています。そこで、費用は通常の入れ歯の費用にプラスする磁石の値段と、埋め込む際の施術費用がかかります。

しかし中には、今まで使用していたバネ式の部分入れ歯を利用して、磁石を埋め込むことができる場合もありますので、施術や費用に関しては歯科医院に相談してみてください。

 

3.5 磁気が体に影響を及ぼす心配もなし!

 

マグネットデンチャーの磁気が、ペースメーカーを使用している人に影響はないのかといわれることがあります。磁気はお口の外に漏れませんので、安心してお使いいただけます。

また、MRIやレントゲン撮影などの際には、基本的に問題ありませんが、もしもの場合には、磁石は入れ歯側にはいっているため、外して検査すれば問題なくおこなうことができます。

 

まとめ

部分いればと差し歯についてのまとめ

いかがでしょうか?部分入れ歯と差し歯は、全く違う物であり、どちらにもメリットとデメリットが存在します。

違いを知ることで、適切な処置方法が何なのかが見えてきます。ご検討中の方や周りにお悩みの方がいらっしゃったら是非今回の内容を参考にして頂ければ幸いです。

2016.08.10更新

はじめて入れ歯を使うという方の多くは、様々な疑問や不安を抱きながら生活しています。快適な日々をお過ごしになる為には、それらの問題を少しずつ解決していかなくてはなりません。そこで今回は、外出や睡眠時などに多い、入れ歯についての疑問や不安の解決方法をまとめてみました。是非参考にして頂ければと思います。

 

「こんな時、どうするべき?」よくある入れ歯の悩み4選

こんな時どうすべき?よくある入れ歯の悩み4選


入れ歯の扱い方や見た目、違和感に悩むことは決して珍しいことではなく、誰しも初めは不安でいっぱいなものです。

入れ歯に対する悩みには、どのようなものがあるのでしょうか?特に多い悩みを以下にまとめました。

 

1.1 入れ歯をしたまま、プールや海水浴はできるの?

 

入れ歯をしたままでもプールや海水浴は可能です。しかし、泳いでいる最中に入れ歯を落としてしまうというトラブルがあり、特に海では、そのまま入れ歯が流されてしまう危険性があります。

プールや海水浴へ出かける際には、事前に入れ歯の緩みなどを改善しておく事をオススメ致します。

 

1.2 旅行に行くときはどんなものを持っていくべき?

旅行に行くときは?

旅行に行く際に持参すべき物として、入れ歯洗浄剤と入れ歯を洗うブラシの他に、入れ歯安定剤も用意しておきましょう。

旅行であっても、入れ歯のお手入れは普段通り行う必要があります。

また、いつもは入れ歯安定剤を使用していない方であっても、旅行中の入れ歯による痛みが起こった場合、安定剤を使用する事で、歯茎と入れ歯の間のクッション代わりとなるので大変便利です。

 

1.3 入れ歯をしていることを友人に気づかれたくないなら

 

同じ入れ歯であっても、種類によって見た目にだいぶ差がうまれます。一般的なバネのある入れ歯では、場所によっては外から見て気付かれやすいのですが、現在ではバネ無しの入れ歯も存在します。

歯の欠損の多さや、残っている歯の状態によっては、作成できるかどうかが異なりますので、一度ご相談下さい。

 

1.4 寝るときに入れ歯はつけたままでもいいの?

 

総入れ歯とよばれる全体的な入れ歯であれば、睡眠時の装着は良いとされています。

しかし、人工歯の少ない部分入れ歯の場合、バネのかかる歯への負担や衛生面での問題、そして飲み込む危険性がある事から、睡眠時には外すようにと伝える歯科医院が多いです。

 

初めての入れ歯生活、日々のお手入れを学ぼう!

 

入れ歯は人工的なものであるため、虫歯などの心配が無くなったと勘違いする方がおられます。

しかし、自分の歯だった時と同様に、日々のお手入れが大切です。お手入れを怠るとお口や全身に悪影響を及ぼすことにもなりかねません。

そこで、初めて入れ歯生活を始められる方にもわかりやすい、日々の「入れ歯のお手入れ」についてご紹介します。

 

2.1 日々のお手入れの基本とは?

 

毎食後に歯みがきをするように、入れ歯も外して清掃することが理想です。

残っている歯がある場合は、歯磨きも入れ歯のお掃除も、両方おこなうようにしましょう。

歯科医師から就寝時に入れ歯を外しておくよう指導されている場合は、専用の容器に保管します。その際、洗浄剤や水に浸して乾燥を防ぐようにしておくようにしましょう。

 

2.2 入れ歯を清掃する際の手順

 

食後はまず入れ歯を外して、入れ歯を流水で流しながら食べかすなどの汚れを洗い流しましょう。

次に、柔らかめの歯ブラシで入れ歯を磨きます。

そのあと再度流水で流してお口に戻すか、専用の容器に保管します。

 

部分入れ歯の場合の清掃

部分入れ歯にはクラスプという固定用のバネが付いていることがほとんどです。

このバネの部分には汚れが溜まりやすいので、しっかり磨いておきましょう。

また、クラスプがかかる歯のほうも、虫歯や歯周病になりやすいのでしっかり歯磨きするようにしてください。

 

総入れ歯の場合の清掃

1本も歯が無く、総入れ歯にしている場合、入れ歯だけを清掃する方もいます。しかし、入れ歯と歯茎が接している「義歯床」という部分は食べかすが残りやすい部分ですので、歯茎側にも汚れが残りやすくなります。

お口のうがいや歯肉のブラッシングも忘れないようにしましょう。

 

2.3 入れ歯のお手入れで注意すること

 

入れ歯はとても精密に作られていますし、安いものではありません。お手入れの際にも気を配ることで、長く大切に使うことができますよ。

 

破損に注意して取り扱いましょう

入れ歯はプラスチックが主な素材として使用されていることが多く、落としたり強くこすったりすると割れてしまったり欠けてしまうことがあります。

入れ歯を磨く際には、水を張ったボウルや洗面器などを下に置いてお手入れすると、落下時の破損予防にもなります。

 

洗浄水の温度に注意しましょう

入れ歯の素材は高温で変形してしまう性質があります。

熱いお湯を使ったほうが汚れを落としやすいのではと思われがちですが、変形を防ぐためにも、水またはぬるま湯程度にしておきましょう。

 

歯みがき粉は使用しない

入れ歯は全体が人工物でできています。そこで、天然歯をみがく時と同様に歯みがき粉を使用して入れ歯を磨いてしまうと、歯みがき粉に含まれる「研磨剤」で入れ歯の表面を傷つけてしまう恐れがあります。

細かな傷は、そこに汚れが溜まってしまって落ちにくくなったり、破損の原因になったりもしますので、歯みがき粉は付けずに磨くようにしてください。

 

2.4 お手入れを怠るとどうなるの?

 

入れ歯のお手入れを怠ったまま使用を続けていると、さまざまな悪影響につながる恐れがあります。入れ歯に汚れが付着したままになることで、さまざまなお口の常在菌が繁殖する原因になるからです。

具体的には以下のようなリスクがあります。

 

  • ・虫歯や歯周病、口臭の原因になる
  • ・義歯性口内炎を発症しやすい状態に
  • ・抵抗力が落ちている人(お年寄りやストレスの多い人など)は口腔カンジダを発症しやすくなる

 

そしてこれらの悪影響を放っておくと、口腔内だけでなく、身体の病気につながる恐れもあるため、日々の入れ歯のお手入れはとても大切なのです。

 

入れ歯の方の口腔ケアの重要性については、こちらも参考にしてください。

歯が無いからこそ気をつけなくてはいけない口腔ケアとは?

 

入れ歯の大切さを理解する事が大切

入れ歯は大切にしましょう

 

はじめて入れ歯を使用する際、必ず感じるのが、入れ歯に対する不快感です。

「入れ歯の違和感が強くて食事を楽しめない」「入れ歯が無くても他の歯で噛めるから必要ない」そう思って、入れ歯をせずに食事を行ったり、入れ歯を捨ててしまったりする方も中にはいます。

 

3.1 入れ歯は、口の中のバランスを維持する重要な役目をもっている

 

入れ歯を付けずに食事をすると、歯や顎骨に悪影響を及ぼす危険性があります。入れ歯があることで、他の歯のバランスを正常に保つ役割もあるのです。

調節を繰り返す事で自分に合った入れ歯が出来上がりますので、「合わない」「必要ない」と感じても、痛みが無い限りは出来るだけ使用し、絶対に捨てないようにして下さい。

 

3.2 しばらく使用しても不快感が強い場合

 

入れ歯の種類や調節する歯科医師の技術によっても不快感の強さは変わってきます。特に、保険適用の入れ歯であれば、厚みがあるため、違和感は強く出やすいといわれています。

使用中の入れ歯の不快感が続くようであれば、一度歯科医院で相談する事をオススメ致します。

 

まとめ

まとめ

いかがでしょうか?旅行や海水浴など、入れ歯があることで不安を感じる方は、けして少なくありませんが、解決方法を知っていれば何ら心配はございません。

アナタのお口の健康を維持する為に必要な入れ歯です。1つ1つ悩みや不安を解消し、快適な生活を送れるようにしていきましょう。

2016.07.19更新

患者様の声治療前治療後

いつもおせわになっております。

私は金属アレルギーで、金物は一切使えず、先生には大変ご苦労をお掛けしましたが、

きれいに出来上がり、満足しています。

スタッフの皆さんも親切で気持ちよく、治療を受けられました。

本当に有り難うございました。

 

 

2016.07.15更新

2017.04.24更新

入れ歯は保険と自費で何が違う?

入れ歯を作ろうとする人が必ず直面する悩み――それは保険と自費のどちらを選ぶかということではないでしょうか。
この違いをしっかりと理解した上で入れ歯を作らなければ、後で激しい後悔に襲われてしまいます。
今回は保険と自費の入れ歯の違いについて、あらゆる角度から総ざらいしてみたいと思います。

 

1 使える素材が違う

 

1.1 保険の入れ歯はプラスチックが中心

 保険の総入れ歯

保険の入れ歯で主に使われる素材は、レジンというプラスチックです。強度を保つために床が厚めに作られています。

また、人工歯の部分は色や形の種類が限られています。

 

1.2 自費の入れ歯は金属やシリコンなど実にさまざま

  自費の金属床入れ歯 

対する自費の入れ歯は、金属やシリコンなどを使用することができます。床部分に金属を使うことで、熱伝導が良いために食事が美味しく感じられますし、シリコンは見た目が歯茎に近いので審美性に優れていて、フィット感も抜群です。
両者ともプラスチックよりも薄く作ることが可能なので、口の中に入れたときの違和感が少ないのです。
人工歯の部分についても、選べる色や形の種類が保険の比ではなく、元々の歯に合った入れ歯を作ることが可能です。

 

2 入れ歯の固定装置が違う

 

2.1 保険の入れ歯は金属で固定

 保険の部分入れ歯

保険の入れ歯は金属のバネで固定します。固定する歯に負担がかかって違和感があるだけではなく、歯に傷がついてしまうこともあります。また、部分入れ歯の場合は固定する歯を取り囲むように金属をつけますので、笑ったときに金属が見えてしまうこともあります。

2.2 自費の入れ歯は固定装置が目立たず、方法もさまざま!

 スマイルデンチャー

対する自費の入れ歯は、固定装置の種類も様々です。
ノンクラスプデンチャー(スマイルデンチャーとも呼ばれます)という入れ歯は、固定装置が歯茎と同じ色をしているので、大きく口を開けて笑っても目立ちません。

 

磁石式入れ歯

歯茎と入れ歯に磁石を埋め込み、磁力で固定させるマグネットデンチャーは、ぴったり歯茎にフィットするだけでなく取り外しも簡単です。

 

3 メンテナンスの頻度に差はあるの?

 

メンテナンスの頻度

 

3.1 保険か自費かにかかわらず、半年に1回は歯科医院へ!

 

入れ歯のメンテナンスのために通院する頻度は、保険か自費かではなく、普段の入れ歯の扱い方、元々のお口の状態によって異なります。
少なくとも半年に1回の通院を勧めるところがほとんどです。

 

3.2 合わない入れ歯は恐ろしい病気のもと!

 

どんな入れ歯でも、加齢による歯茎の衰えや、入れ歯自体の消耗が原因で徐々に合わなくなります。合わないものをそのまま使用し続けると、単に違和感があるだけではなく、口内炎や歯肉癌を発症することもあるのです。
保険や自費に関係なく、定期的に歯科医師に調整してもらうことが重要です。

 

4 入れ歯の寿命はどちらが長い?

 入れ歯の寿命は?

4.1 保険の入れ歯は磨り減りやすい……

プラスチックでできている保険の入れ歯は、毎日の使用で変形しやすいという致命的な弱点があります。繰り返し歯とぶつかることでどうしても磨り減ってしまうため、やがて食事や発音に不具合が出るなど、入れ歯としてはうまく機能しなくなってしまうのです。

 

 

4.2 自費の入れ歯は丈夫で長持ち!

自費の場合、金属やセラミックなどの硬い材料を用いることができるので、耐久性に優れ、比較的長持ちします。
ただし同じ自費入れ歯でも、歯茎と同色のシリコンを使用したノンクラスプデンチャーは、審美性に優れる代わりに耐久性はやや劣ってしまいます。

 

 

5 費用はどのくらい違うの?

入れ歯の費用

 

5.1 保険は工程が少なく費用も安い

保険での入れ歯作製にかかる費用は、総入れ歯で10,000円~20,000円ほど、部分入れ歯で5,000円~15,000円程度です。

 

 

5.2 自費は費用が高いぶん、使用する道具やかける手間が違う

自費診療の入れ歯は、高いものでは40万円前後になることもあります。しかしその高さには理由があり、かかる工程の数は保険の2倍です。歯型をとるための材料から、使用する器具まで、あらゆるものが自費専用の特別なものを使用しています。

 

 

6 味覚への影響はどう違う?

 味覚への影響はどう違う?

6.1 保険の入れ歯は熱の伝わりがいまいち

入れ歯は「義歯床(ぎししょう)」と呼ばれる部分で、お口の中の歯ぐきや上顎などの粘膜を大きく覆います。このことによって粘膜には、熱い・冷たいなどの温熱刺激や、食品の質感などが直接届かなくなってしまいます。

その他にも舌が粘膜を触ることで感じる刺激や、食べ物を口に入れた際に感じる圧刺激などが妨げられてしまいます。

特に、保険の入れ歯で使用される素材は熱伝導率がよくありません。食事の際にさまざまな妨げがあるだけでなく、食べ物の温度を感じにくいことが、さらに美味しさを感じにくくしてしまうのです。

6.2 自費の入れ歯は熱伝導がよく食事も美味しい!

自費の入れ歯の場合も、お口の粘膜を覆うことにはなります。しかし保険の入れ歯の素材よりも優れた素材を選択して作製することができるため、保険の入れ歯に比べて食事を美味しく感じることができます。
たとえば、柔らかい素材や粘膜にフィットする素材であったり、義歯床の部分がとても薄く作られてあったりといったように、お口への違和感をできるだけ少なく作ることができるのです。
そのおかげで熱伝導もあり、食感も感じることができ、舌などのお口の動きも妨げずに食事をすることができます。

 

7 装着時の話しやすさに違いはある?

 

7.1 保険の入れ歯は喋りにくく感じることも

保険の入れ歯に使われる素材には制限があり、「レジン」という素材が使われます。この素材は強度の関係上、ある程度の厚みが必要で、あまり薄くしてしまうと破折や変形の原因となってしまいます。
そのためどうしても厚みがある入れ歯になってしまうため、本来のお口の中よりも狭く、舌の動く範囲も狭くなるため、以前のように発音がしにくくなると感じる方が多いようです。

 

7.2 自費の入れ歯は発音に違和感が少ない

自費の入れ歯は発音に違和感が少ない

先にご紹介したように、自費の入れ歯は素材を選択することができます。そこで強度のある素材を選択すれば、保険の入れ歯よりも薄く作ることが可能です。
また、保険の入れ歯の作製工程よりも精密な検査や多くの段階を踏んで、一人ひとりのお口に違和感なく馴染むように作られます。
よって、保険の入れ歯よりも元のお口の状態に近づけて作ることができるため、発音に支障をきたすことは少ないとされているのです。

 

8 顔の見た目が変わってしまうことってある?

 顔の見た目が変わってしまうことってある?

8.1 保険の入れ歯は顔の印象に作用しがち

保険の入れ歯はどうしても義歯床に厚みがでてしまいます。そのため、これまでの歯ぐきよりも厚みが増してしまい、外から見たときに顔の印象が変わったように感じることがあります。
また、入れ歯を作製する前に歯が無いままの生活をしていた場合や、歯ぐきの退縮や年齢的な衰えなどから口元にハリがなくなっていた場合は、保険の入れ歯を入れることで余計に顔つきの変化を感じるのかもしれません。

 

 

8.2 自費の入れ歯なら見た目への影響を抑えられる

自費の入れ歯は、精密な検査と試適を繰り返しながら作製します。薄くても強度が保てるような素材を選べるので、ぴったりと口腔内にフィットし、本人の歯のようにしっかり違和感なく食事することが可能です。
その結果、咀嚼時の刺激が歯茎にきちんと伝わることで、口まわりの筋肉の衰えを予防し、歯ぐきの退縮も防ぐことができます。
自費の入れ歯を使用するほうが、口元のハリが保たれるため、顔の印象が変わって見えるというような影響は少ないと言われています。

 

9 壊れてしまったとき、修理のしやすさに違いはある?

 修理のしやすさに違いはある?

9.1 保険の入れ歯(プラスチック製)は修理が可能

保険の入れ歯は、割れたり欠けたりしてしまった場合、大幅な作り直しが必要でない限りは歯科医院で修理が可能です。また、お口に合わなくなってしまった場合は強度を損ねない範囲で削ったり、隙間ができた部分には材料を盛り足したりして調整することができます。
さらに、もしも失った歯が増えてしまった場合は、既存の入れ歯に人工歯を追加して作製することが可能な場合もあります。

 

10 どうしても合わない!入れ歯の作り直しは可能?

 入れ歯の作り直しは可能?

10.1 保険適用の作り直しは6ヶ月の間を空けないと不可

保険適応の入れ歯の場合、材質が選べないこと以外にもいろいろな決まりがあります。
入れ歯を保険で作製してから6か月の間は、再び保険で入れ歯を作ることができません。ですからもしもお口に合わない場合は、歯科医院でその都度調整をして使用するか、自費で新しく作り直すということになります。

 

10.2 自費での作り直しには期間の制限はありません。

自費で入れ歯を作った場合には、保険適応の入れ歯のような制約はありません。そこでもしも不適合によって調整では難しい場合、6ヶ月以内であっても入れ歯を作ることができます。
また、自費の入れ歯の場合は、歯科医院によって保証期間等が設定されていることが多いです。作製する前に、短期間で作り直したり修理したりする場合の料金についてもよく理解しておきましょう。

 

11 入れ歯の汚れ方やお掃除の方法に違いはある?

 汚れ方やお掃除の方法に違いはある?

11.1保険の入れ歯は汚れやすい

保険で作られる入れ歯の材質である「レジン」は、細かい傷がつきやすく、熱による変形の可能性もある素材です。表面に細かい傷ができるとそこに汚れが付着し、ブラシで磨いても落ちにくくなってしまいます。
また、変形によって自分の歯茎と入れ歯の間に隙間が生じ、入れ歯の裏側に汚れが入りこみやすくなることもあります。
食後に歯をみがく感覚で入れ歯も磨いたり、就寝前に洗浄液に入れるなどこまめに清掃する必要があります。

11.2自費の入れ歯は汚れが付きにくい

自費の入れ歯に使われる素材は、保険の入れ歯のように汚れが落ちにくいというようなことはあまり起こりません。精密に作製されているため、歯茎との密着度も高く、入れ歯の裏に汚れが入り込むことも少ないです。
お手入れ方法は材質によって違いがありますので、専用のブラシや洗浄液などがあるかどうか、歯科医院に確認して使用するようにしましょう。

 

自費入れ歯は入れ歯専門医に依頼しよう!

自費入れ歯なら入れ歯専門医へ

 

いかがでしたか。ここまで見てきた違いを踏まえると、単に費用の安さだけで保険の入れ歯を選択するのは間違いだと言えるのではないでしょうか。
とはいえ自費入れ歯の作製には、非常にハイレベルな技術を要します。入れ歯の症例が多い歯科医院を選び、信頼できる歯科医師とよく相談し、自分に本当に合った入れ歯を獲得しましょう!

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